2月13日から3月14日までの会期で中野区議会第1回定例会が行われています。
第1回定例会は、区長の施政方針説明と次年度の予算案が示され、議論を行います。
今回も令和5年度予算(案)が上程され、予算特別委員会が設置され予算審査が行われています。
私も2月21日、公明党議員団のトップバッターとして、一問一答の予算総括質疑に立ちました。
今回の質問は、
①令和5年度予算について
②図書館のあり方について
③平和事業について
④休日保育と学童クラブについて
です。
「令和5年度予算について」
特に物価高騰、すなわちインフレが区財政に及ぼす影響について尋ねました。
物価高騰は区の支出にも大きな影響を与え、施設建設や維持等もこれまで以上の費用が必要となります。
しかし区は、ここ数年の好調な歳入(収入)を背景に、新しい事業(サービス)と、既存事業の見直し(行財政改革)をセットで行う方針を守ることなく、歳出(支出)だけが増大しています。
かつての財政危機への道のりの再来とならないか危惧しています。
インフレを想定した財政計画の見直しと、未来の子どもたちのために今こそ行財政改革に取り組むべきであることを求めましたが、危機意識を全く感じられない答えしか得られませんでした。
「図書館のあり方について」
区の図書館に「楽譜」の蔵書が少ないことについて尋ね、特に子ども向けの「楽譜」を増やすことを求めました。これは地域を回る中でいただいた声です。
中野区の図書館での現在の楽譜所蔵数は、中央図書館17冊、鷺宮図書館2冊、中野東図書館1冊の合計20冊のみ。
比べて隣の練馬区は11館すべてに蔵書があり、最多は貫井図書館の661冊、最小は南田中図書館で34冊、全館で2,111冊を所蔵しており中野の100倍以上です。
区からは、今後配慮していくとの答弁でした。
「平和事業について」
来年度から行われる中学生の代表をヒロシマへ派遣する平和旅について、対象人数を8名程度としていますが、区立中学校は9校あるので、せめて9名をと求めたものです。
区からは9名への増加も検討との回答がありました。
「休日保育と学童クラブについて」
現在区で行う休日保育は、中野駅近くの打越保育園1園のみです。
年間最大利用人数は1,320人ですが、延べ利用人数は、平成28年度587人→令和元年度1,051人と増加の一途をたどっていました。
コロナ禍の平成2年度は775名、令和3年度は860人と一旦減少に転じたものの、5類への移行となると再び増加の可能性も考えられます。
多様な働き方を支えるため、2園への拡大の検討を求めました。
これについては、積極的に検討との回答。
また、地域より学童クラブにも休日預けられるサービスが欲しいとの声を聞き、ニーズ調査を求めました。
休日保育のニーズが高まっているということは、数年後には学童でも同様の希望がでることが予想されます。
あまり前向きな回答ではありませんでしたが、引き続き調査の必要性を訴えていきます。
まだ、予算審査は続きます。
区民の皆さんからお預かりする税金を絶対に無駄にすることなく、区民生活をしっかり守るため、厳しく審査していきます。